お願いしたクリエーターさんが音信不通になった話

久しぶりに書く。これは自分のメンタルをリセットするために必要な行為であると判断し他のすべてより優先して書いている。

単に記録という側面もある。忘れずに教訓として。そしてこれを見た人へ。こんなこともあるんだなと鼻で笑っていただければ幸い。

vtuberになるにあたり

まずさかのぼること2021年4月

vtuberになるにあたってバーチャルの身体を手に入れる事は必須。

絵も描けないしLive2Dの知識もない。何のスキルも持っていないため外注する必要があった私が行きついたのが、とあるスキルマーケットだった。ランサーズとかココナラとかSKIMAとかそういうやつだ

目的は、キャラデザからLive2Dモデリングまで(イラストを0から作るところからFaceRigなどで動かせるようにするまで)

当時の相場で10万前後だったように記憶している。もちろん最低限の動きのみだ。追加でいろんな動きをできるようにしたり、人によってはもっと高額だったが。

なんにせよ、その相場の中で一回り以上安い値段設定をしているクリエーターさんを見つけた。

この方をAさんとする。

本業はイラストレーターをしていて、Aさんのツイッターは、フォローに比べてフォロワーがかなり多く、そこでは素晴らしいクオリティのイラストをたくさん上げていた。

確かに最初は安いお値段に釣られクリックしたが、その人の絵やクオリティを見てとても気に入ったため、この人にお願いしたいと思った。

Aさんに依頼する事に

コンタクトを取り、Aさんも了承して頂いたのでその日のうちに購入、入金した。

完成は5月末と提示された。

その後やり取りして分かったのだが、Aさんも自分と同じくこの日初めてそのサービスに登録した新人とのことで、だから相場より安く設定しているのかと納得したのを覚えている。

イメージを伝えると、2日後にはラフ画をあげてもらった。これが想像以上の出来で、そのデザインに惚れた。Aさんだけに限らず、クリエーターさんの凄さを実感した。

そして修正点などやり取りし次の日にはラフも最終確定したので、次は清書、その後パーツ分けと進んでいきます。とのこと。スムーズに事は進んでいた

1週間ほどで清書が完成するという話だったが、10日後に連絡が来てまだ終わってないとのことで現段階の物を見せて頂いた。

本業が忙しいのか、進捗が遅れているとのことだったので、

忙しいのに無理やり進めて納得の行くものを作れなくなるのを心配して「期限を設定せずにやってください」と伝えた

完了予定が5月末で、この時点で5月5日だった。

期限なしというのはどうかとも思ったがこの時点でAさんの事をかなり信頼してしまっていたと思う。

Aさんも、遅れるのは申し訳ないのでいったん5月末で良い。何かあったら都度相談するとのことだったので安心していた。

暗雲が…

清書が上がるのが5月9日予定だったが連絡なし。期限なしで良いと言った手前、催促するのも憚られそのときは何も言わなかった。今思えば言ってもよかったと思うが。

なんにせよ次に連絡があったのは6月3日、清書が完了したとの連絡を受けデータを受け取った。正直連絡は欲しかったが、飲み込んだ。

上がってきた清書は、ラフの最終確定と違う箇所があったのでいくつか修正してもらい、6月13日に清書を納品してもらった。

この時点で納品予定はとっくに過ぎてるが、今のところ清書が上がったのみ

Live2Dは勉強中とのことだった為、おそらくここから更に時間がかかる作業に入るんだろうなと思っていた。

 

このときの私の状況も記しておく。

このとき、すぐに完成させて欲しかったかと言えば、そうではなかった。

動画投稿の準備がまだ終わっていなかった。具体的には、ゲーム実況をただ上げるのではなく、有益な情報を動画にして発信するという方向に舵を切ったため、その台本を作りまくることが必要だったのだ。今現在も作っている。

仮に今完成品を受け取っても動画を投稿できなかった私は、Aさんの進捗遅れを軽視していたのだ。これは完全に私の準備不足が招いたことだ。甘さを反省している。

 

話は戻って、すぐパーツ分けとモデリングに入るという発言を最後に

Aさんからの連絡は途絶えた

2ヶ月放置の代償

そして約2か月後の8月14日、サービスの運営から「取引が長引いてるのでこのままだと1週間後に自動的に取引完了になってしまう」という内容の連絡が来た。

日々の生活に追われ約2か月間サービスにログインしていなかった。完全にAさんに任せっきりにしていた自分の愚かさを痛感し、ログインしてみると

Aさんも最終ログインが1ヶ月前だった。嫌な予感がしたが、早速メッセージを送る。

しかし案の定反応無し

Aさんのツイッターアカウントは知っていたので確認する。最後のアクションはだいぶ前でツイッターもアクティブしてない様子。一応ダイレクトメッセージを送ってみたり、Gmailアドレスにメールを送ってみたりもしたが駄目。

Aさんが他のサービスを利用していないか探してみるも、見つけることは出来なかった。

他に打つ手がなくなってしまった。

これからどうするか

このままだと取引が終わってしまう。冷静に、今後の事を考える。

キャンセルはまだ間に合う。だが、そうするともちろんAさんの描いてくれたキャラは使ってはいけない。私は見た目の希望を出しただけだったが、このキャラデザインに愛着を持っていたし、そのキャラでイメージしながら動画を作る準備を進めていたので、それが使えないとなると痛かった。

このキャラを使わずに、他の絵で動画作るイメージが湧かなかった

ではどうしたらいいのか。

このまま取引完了して、つまり全額きっちりお支払いして、途中まで作ってもらった分(このキャラのデザインと、1枚絵の分の料金)ということで納得する。実際自分にとってそのくらい価値のあるものを頂いたと思っている。

そしてLive2Dモデリングは、Aさんの絵をもとに他のクリエーターさんにお願いする。

これならキャラは使えて、Aさんに料金も払ってるのでAさん的にも悪くないのではないか。 というのが希望だ。許されるのであれば。

しかし懸念点として、Aさんがいつの日か帰ってきたとき、納品した覚えがないキャラが動いていたら怒ってしまうか?また、モデリングのクリエーターさん的には、イラスト作った人の許可が無い状態ではやれない、またはやりたくないんじゃないか?

揉め事を避けるのであれば、他の人に1から作ってもらうのがいいとも思う。新たなクリエーターさんを探してはいるが、イメージが固まってしまっているせいでなかなか難しい。

結論、どうしても今のイラストを使いたいのであれば、キャンセルはせずに取引は終了し、Aさんが帰ってくるのを待つ。というのが何も問題が起こらない選択だろう。

Aさん頼みます帰ってきて下さい。

勿論同時にイメージに合うクリエーターさんを探す。もしくは、どんな絵でも動かしてくれるクリエーターさんがいれば相談してみたい。

今回の教訓〜購入者側の心得〜

スキルを外注することが初めてだった私はこの件でいろいろ勉強になったと思う。購入者視点の話は逆に比べて少数だが、無くは無いようですね。

需要があるかは謎だが、自分のためにも学んだことをまとめてみたい。

①しっかり期限を設定し、連絡が無い場合は追いかけろ

自分のためにも相手のためにも。期限は意識しあおう

②安さで選ぶな

今回のケースはAさんの実力が依頼の決め手だったので値段で決めた訳ではないが、実績が無かった。実績(と良い評価)の多さで決めるのが良いと思う

③中間報告の機会を設ける

これは出来ればだが、例えば1ヶ月かかると言われたら、半月の時点で進捗データを見せてもらうなりすると安心。クリエーターさんとしては面倒くさいとは思うが。今回のケースの2か月放置はどう考えても良くない

④連絡手段を他にも持っておく

今回のケースは他の連絡手段が2つあったので好ましい。アクティブなものが無かったので意味なかったけど

まとめ

結局どういう話だったのか。これはAさんから連絡がこない限り真相は分からないし、バックレではないと信じたい。こんなご時世なので何かあったんじゃないかと心配しているので、Aさんにはいつになっても良いので返事が欲しいところだ。

それと、連絡がつかなくなるという最悪な結果になったけれど、やっぱりこの絵が良いと思わされた。絵の力ってすごい。クリエーターさん本当に尊敬する。