会社をほとんど勢いで辞めた

いろんな仕事をしてきた

営業マンのときは朝から晩まで飛び込み営業だった

一日中デスクワークの仕事に就いていたこともあったし

タクシードライバーで稼いでいたこともあった

いくつかの職業経験の果てに見出した一つの答えは

社会人向いてない

だった。周りと足並みそろえてというのが苦手だった

というか人にとことん興味がなかったし

そんな自分に諦めていた

自分を好きではなかった

そのうえメンタルよわよわ

強く言われると笑顔で切り抜けようとするが

頭の中は真っ白で

あとで胃痛&腹が緩くなった

上司が理不尽に突っかかってきても

「人間だもの、こんな風に人に当たりたいときもあるよね」

とはどうしても思えなかった

人に指図されるのがとてつもなくストレスだった

何も言い返せないだけで我慢できているわけでは全くなかった

日々蓄積していった

 

ある日、いつものようにおばさん上司に嫌味っぽくヒスられてるとき

何かがはじけて

もう辞めよう

と決意した。

家族は

「好きなことをやれ」と優しかった

一旦それに甘えようと思い

すぐさま会社を辞めてきた。のが最近の話

 

一服して考えた

好きなことって何だろう

ちなみに出来ることってなんだ

いや、俺に出来ることは何もない!

今まで目の前の業務をこなすのに必死で

スキルが蓄積されていなかった

何かを掴もうと

ひたすらしんどい道を限界まで歩いてきて

いざ抜けた先でふと手を見たら

何も持ち帰ってこれなかった

じゃあどうやって食っていけばいいんだ

しかしもう安易に会社勤めをするとか考えられなかった

その選択肢は今はあり得なかった

そして思考が飛んだ

何ができるかってことを

考えることをやめた

普段からyoutubeはよく見ていた

学生の時はニコニコ動画を、もっと昔はフラッシュ倉庫

いつからかネットの世界に憧れがあった

いままで無数の動画や配信を見てきて

(こんな風に自分を表現できたらなんて幸せだろう

こんな風になれたら…)

と思っていた

自分に何ができるかを考えることをひとまずやめた私は

今自分が好きなことを

脳死

なんにせよやってみたいと

ある種の現実逃避をしたいと思った

パソコンを普段から触っていたわけではない

プログラミングや動画編集などの知識があるわけでもないし

そもそもSNSやってない(LINEは連絡ツール)

ネットで何か発信したことなんて、昔mixiを一瞬だけやったかなぁ

対してネットは人気者の飽和状態

新人かと思いきや、もともと力を持った奴がのし上がっていく世界

そこに何も持たずに飛び込む

そんな状態で何ができるというのか

 

わからない、とても恐ろしい

恐ろしくて足が止まってまた考え込みそうになった

しかし私は考えることをやめたのだ

明日死ぬかもしれないから今のうちにやっとくか精神で

ひとまずやりたいと思う

一旦この結論で落ち着く

 

でも一番恐ろしいのは

こんな内容を書いてるのが

いい年したオジサンだってこと